R25なら絶対読んでおきたい 夏目漱石三部作

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―――――――◆彼岸過迄 ◆行人  ◆こころ―――――――一流の大人を目指すなら、絶対に読んでおきたい夏目漱石後期三部作を一挙収録。
自己をとことん突き詰め、人間のエゴイズムや孤独を探求した夏目文学の最高峰がここに。大病を患い、死の淵を彷徨った漱石が見出した人生の深みを味わおう。
◆彼岸過迄大学を卒業し、就職活動を行う敬太郎。苦労の末、友人・須永の叔父の世話になり、地位を得ることになった。須永、須永の叔父、そして従姉妹の千代子と親しくなっていく敬太郎だったが、好奇心が旺盛だった彼は、須永と千代子がただならぬ仲ではないかと感じる。
千代子との結婚を踏み切れない須永の葛藤、嫉妬――。そして敬太郎や松本など、須永を取り囲む人々の人間模様が描き出された作品。
【目次】・風呂の後・停留所・報告・雨の降る日・須永の話・松本の話・結末
◆行人中産階級の主人公、長野二郎には一人の兄・一郎がいる。知的な故に人を信じることができず、孤独の中もがく一郎は、妻お直と二郎の仲を疑い、二郎にお直と二人で宿に一泊してくれと頼む。
鋭敏過ぎるためにおかしくなっていく一郎、家族の存在から逃れられず苦しむ二郎――。
曖昧と疑惑に溢れた作品。
【目次】・友達・兄・帰ってから・塵労
◆こころ学生だった“私”は、鎌倉の海岸で一人の男性、“先生”と出会った。先生の家によく出入りするようになった私だったが、先生はあまり自分を語らない。やがて大学を卒業し、帰郷した私に届いたのは先生からの一通の手紙――遺書だった。
遺書が語る先生の過去。友情と恋愛との板挟みになってしまった男の苦悩を綴った作品。
【目次】・上 先生と私・中 両親と私・下 先生と遺書